はじめての Git と GitHub
バージョン管理の基礎からGitHubの使い方まで、Pythonを学ぶうえで必要な知識をまとめたガイドです。
Git とは何か?
Git は バージョン管理システム です。ファイルの変更履歴を記録・管理するためのツールで、「いつ・誰が・どこを・なぜ変えたか」を追跡できます。
GitHub とは何か?
GitHub は Git の履歴をインターネット上に保存・共有できる クラウドサービス です。Git がローカルのツールなのに対し、GitHub はオンラインのホスティングサービスです。
Python を学ぶときに Git/GitHub が必要な理由
Pythonのコードはテキストファイルなので、Git との相性が非常によいです。学習が進むにつれて、次のような場面で必ず役立ちます。
git clone ひとつで他の人のサンプルプロジェクトを自分のPCに持ってこられます。
Git のインストール手順
https://git-scm.com/ を開いて「Install for Windows」をクリック。
基本的にすべての設定はデフォルトのままで問題ありません。「Next」を押し続けて「Install」をクリック。
コマンドプロンプトまたは PowerShell を開いて以下を入力。バージョンが表示されれば成功です。
# バージョン確認 git --version # 例: git version 2.44.0.windows.1
コミット履歴に表示される自分の情報を設定します(初回のみ)。
git config --global user.name "あなたの名前" git config --global user.email "メールアドレス"
GitHub アカウントの作り方
https://github.com/ を開いて「Sign up」をクリック。
ユーザー名は公開されます。本名でなくニックネームでも OK。あとから変更可能です。
登録したアドレスに届く確認コードを入力して完了。
よく使う Git コマンド
| コマンド | 何をするか |
|---|---|
| git init | 今いるフォルダを Git リポジトリとして初期化する |
| git clone <URL> | GitHub 上のリポジトリをローカルにコピーする |
| git status | 変更されたファイルの一覧を確認する |
| git add <ファイル> | コミットするファイルをステージング(選択)する |
| git add . | すべての変更をステージングする |
| git commit -m "メッセージ" | ステージされた変更を履歴として保存する |
| git log | コミット履歴を一覧表示する |
| git push origin <ブランチ名> | ローカルの変更を GitHub にアップロードする |
| git pull | GitHub の最新の変更をローカルに取り込む |
| git branch <ブランチ名> | 新しいブランチを作る |
| git checkout <ブランチ名> | 指定したブランチに切り替える |
| git checkout -b <ブランチ名> | ブランチを作って同時に切り替える |
Git の基本的な流れ
Git では、作業したファイルがいきなり GitHub に送られるわけではありません。 まず自分のPC上でファイルを作成・編集し、その変更のうち記録したいものをステージングエリアに追加します。 次に、その内容をローカルリポジトリにコミットして履歴として残します。 最後に、ローカルリポジトリの内容をリモートリポジトリ(GitHub)へプッシュします。
まずは自分のPC上で、HTML や Python などのファイルを作ったり内容を書き換えたりします。
git add を使って、次のコミットに含めたい変更を選びます。
git commit を使って、変更内容を自分のPC内の履歴として記録します。
git push を使って、ローカルで記録した内容を GitHub に送ります。
図で見る Git の流れ
イメージとしては、次のように順番に記録が進みます。
用語の意味
- ファイル:自分が実際に編集しているファイルです。
- ステージングエリア:次のコミットに入れる変更を、一時的に集めておく場所です。
- ローカルリポジトリ:自分のPC内にある Git の履歴です。
- リモートリポジトリ:GitHub など、ネット上にある共有先のリポジトリです。
コマンド例
ここでは、新しいフォルダで Git の管理を始めて、GitHub に公開するまでの基本的な流れを紹介します。
# ① フォルダを作成 mkdir intro-git # ② 作成したフォルダへ移動 cd intro-git # ③ Git の管理を開始 git init # ④ 隠しファイルも含めて一覧を確認 ls -a # ⑤ ファイルを作成・編集する # 例: first.txt を作成 # ⑥ 変更をステージングエリアに追加 git add first.txt # ⑦ ローカルリポジトリにコミット git commit -m "first commit" # ⑧ GitHub リポジトリを接続 git remote add origin https://github.com/アカウント名/リポジトリ名.git # ⑨ GitHub へプッシュ git push -u origin main
補足
git initを実行すると、そのフォルダで Git の管理が始まります。git addは、変更したファイルを「次のコミットに含める」と Git に伝える操作です。git commitは、変更内容を自分のPC内の履歴として記録する操作です。git pushは、その履歴を GitHub に送る操作です。